公益財団法人
在宅医療助成 勇美記念財団

第4章 疾患の進行期の医学的管理

6.脳血管障害の在宅管理(桑原 直行)

脳血管障害の患者は在宅療養患者の中で最も多く、長期的なケアが必要な疾患です。介護度が高いことも多く、家族にとっても負担が大きいため、チームで寄り添い支えていくことが必要となります。この節では、在宅医が関わる上でのポイントを整理し、コミュニケーションについても学習します。

それぞれのセクションの概要は、以下の通りです。
「6-1 脳血管障害患者の特徴」(3分9秒)脳卒中はADLが下がりやすく、介護が必要となりやすい疾患です。特徴を理解し、突然の発症により困惑している患者や家族に寄り添い支援していきます。
「6-2 非がんの緩和ケア」(2分18秒)では、患者や家族の抱える苦痛を捉えます。それらの苦痛を理解することから脳血管障害の患者への緩和ケアのアプローチを考えます。
「6-3 脳血管障害の管理のポイント」(3分21秒)では、脳血管障害の特徴を捉え、対応することを学習します。患者さん個別の問題を評価・把握することで、支援の質を高めていきます。
「6-4 維持期での管理のポイント」(2分54秒)では、脳血管障害維持期において留意すべき7つのポイントを講義します。訪問診療における診療上有用なTipsについても解説します。
脳卒中の再発は少なくないことを理解しておきます。そのような状態になった時にどうするのか普段から話し合っておくことが肝要です。「6-5 脳卒中の再発について」(3分47秒)では、患者の状態の変化が起こった時に実践するACT FASTについてもここで確認し、家族と共有することなどを学びます。
「6-6 最後まで寄り添う」(3分55秒)では、まず脳血管障害患者の予後予測について理解を深め、本人や家族との対話におけるコミュニケーションのポイントを学びます。チームで取り組み脳血管障害患者のよりよい在宅療養を支援します。

講師: 桑原 直行(秋田厚生医療センター 救急・総合診療部 診療科長)

6.脳血管障害の在宅管理 (1.32MB)

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